北海道・SL冬の湿原号
「くしろ湿原ノロッコ号」の話を書いたときに「今度はSL冬の湿原号に乗るぞ」と書きましたが約束を果たしてきました。
残念ながらC11蒸気機関車は故障によりリタイア。DE10型ディーゼル機関車の引率となっています。「それでもいい」という方のみ、ご乗車ください。
SL冬の湿原号は2000年から運行されているJR北海道唯一の蒸気機関車です。
かつてはC62の引率によるニセコ号も運行されていましたが「こったらもん動かしてたら銭っこかかるでや」という理由でとっくの昔に廃止。
車両は北海道鉄道技術館(札幌市)に展示されています。
SL冬の湿原号は5両編成で、1、3、4、5号車はブルートレインにも使われていた14系車両で、2号車は、スハ43という昭和初期に作られた客車をベースに改造したスハシ44が使用されています。と言っても???と思うので、銀河鉄道999に出てくる古い客車をイメージしてください。
この車両はカフェカーになっていて売店が設置されています。
メーテルは乗っていませんが、それに匹敵する激マブ(いまどき意味わかるのか?)な女性が乗車して車内限定グッズを販売しています。
マスク邪魔だな。
1号車と5号車は2022年に新しくお目見えした「タンチョウ号」で、進行方向右側がボックス席、左側が窓に面したカウンター席になっています。
ボックス席は釧路川を望むカウンター席よりも景観が劣るため少し高く設定して対応しています。
2、3、4号車に石炭ストーブが設置されていて、車内販売で買ったスルメやシシャモをあぶって食べることができます。
「イカ臭い奴だ」と思われるからか、やっている人は見かけませんでしたね。
釧路を11時5分に出発したSL改めDL冬の湿原号は、約1時間かけて標茶を目指します。
東釧路駅から先は釧路湿原。
やたらと広い湿地帯が幸いして人が踏み入れなかったという奇跡の「自然保護区」と書いてサンクチュアリ。やがて並走していた国道と離れ、鉄路は人を寄せ付けないディープなエリアに突入します。
本仮屋ユイカちゃん似のかわいこちゃんを見てないで、そろそろ車窓に注目しろや!
最大公約数で出現するのが「エゾシカ」。
ところで最大公約数ってなんだべか?
ノリで書いたけど知らんがな。
まーいい。
大地が雪に覆われ、木の葉が落ちているので、夏よりも見つけやすい。木の枝に絶滅危惧種のオオワシやオジロワシが止まっていたりするので、ドライアイになるくらいマバタキきもできない。
途中の塘路駅で降りる人は残念な人。
次の萱沼駅はタンチョウが飛来することで知られ、ほぼ100%その姿を確認することができます。早い話が餌付けされてるってわけ。
保護によって数も増えているそうですが、人類が滅亡したらもっと増えるんでしょうね。
そんな感じでセンチメンタルジャーニーしていると「♪伊代はまだ16だから~」とJALが飛び立っていったよ。
きっとヒロミに恫喝されたか、何かに誘われたのだろう...
標茶に到着後、約1時間後に釧路に向けて出発します。
ちょうどお昼ですが、街には冴えない飲食店しかないので、釧路駅で駅弁を買うか、目の前のセブンイレブンで普段食ってるものと同じようなものを買うか、空腹を我慢するか好きなほうを選んでください。
ちなみに俺っちは釧路駅で「いわしのほっかぶり」を買ってきていました。
売り切れ必須の人気駅弁です。
包み紙もかわいいし、いいんじゃないですか~
以上、DL冬の湿原号乗車記録でした。
JRグループで真っ先に倒産しそうなJR北海道が、今後もこの列車を運行し続けられるか妖しい、もとい怪しいので「乗れるうちに乗っちゃいなよ」って感じです。
それ以上でも、それ以下でもないですね。