山形県・加茂"クラゲ"水族館

2020年01月13日

山形県・鶴岡市の加茂水族館は通称「クラゲ水族館」。その種類500種以上。世界ギネス記録にも認定されています。週末ともなると県外からも多くの人が押し寄せ、幻想的な癒しの世界を楽しんでいます。

日本中には約150もの水族館があると言われています。加茂水族館は、一度廃館となった寸前の田舎のシケた水族館でした。

1964年には20万人を超す人気スポットだったものの、その4年後には経営不振で閉鎖。前館長の村上さんら4人が生き物の世話をしてしのぎ、新たなオーナーにより1972年に再開しました。

起死回生を狙って、ラッコやアライグマなど話題性のある動物を集めたものの、集客にはつながらずドンジリ状態が続きます。

1997年に「最後の悪あがき」として「生きたサンゴと珊瑚礁の魚展」を開催しましたが、これも大ゴケ。倒産待ったなしの状況でした。

「もはやこれまで」と思っているときに、飼育員がサンゴの水槽からサカサクラゲの赤ちゃんを発見。餌を与えたところスクスクと育ち、かわいらしさが評判を呼びました。

「これだ!」

これをヒントに村上館長はクラゲに特化した水族館づくりをはじめます。クラゲの飼育は難しく、世界的に飼育例がない種類もありました。自力で工夫を重ねて実績を重ねて、現在の加茂水族館が誕生しました。

入館者数は右肩上がりに増え、業績はV字回復。村上館長が生のクラゲを食べるイベントを開くなど、全国的な話題を集める水族館となりました。

何でもないようなことや、人がバカバカしいと思っているアイデアが成功を導く。

加茂水族館は諦めずにやり遂げることの素晴らしさを教えてくれることでしょう。

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