福島県・入水鍾乳洞
福島県・入水鍾乳洞
福島県のあぶくま洞の近くに、ひっそりと入水鍾乳洞があります。冒険心溢れるそこには、観光を超えた「ワクワク」「ドキドキ」時として「恐怖」が待ち受けています。非日常を楽しんでみましょう!
かつて「川口浩探検シリーズ」という人気番組がありました。探検家・川口浩が未開の洞窟に入り、新たなルートや新種を発見する「なんちゃってドキュメンタリー」です。それを実体験できるのが、この「入水鍾乳洞」です。
一般的な鍾乳洞は、特別な用意は必要ありません。日本三大鍾乳洞の「秋芳洞」なんか、障害者の方でも気軽に訪れられるように、エレベーターまでついてますからね。
しかーし!
入水洞はそう簡単にいきません。ロッカールームで水着に着替えなくては入ることができないディープなエリアです。
鍾乳洞は「楽勝コース」、「困難コース」、「激ムズコース」の3つに分かれています。
「激ムズコース」はインストラクターなしでは入り込めない「ガチ」の冒険になり、参加料も跳ね上がります。手軽に恐怖体験をしたいのなら「困難コース」を選びましょう。
ロウソクとビーサンをレンタルして探検開始!
なんで懐中電灯じゃないんだろう?
恐怖を煽りたいのか?
普通の鍾乳洞のようなライトアップはなく、灯はロウソクのみ。
足場には水が流れているので、転んでマッチを濡らしてしまったら闇の中を進むことになります。自分以外に客はいません。
岩場に体を挟まれて身動きできない場所もあり、「間抜けな格好のまま死んだらどうしよう」「笑われてもいいから引き返そうか」という思いが、12秒に1回くらいのペースで脳裏をよぎります。
勇気を振り絞ってBコースの執着に到達。
安堵と共に、あの道を再び戻るという恐怖に縮みあがりましたが、それが数分後に現実となることになるとは、思ってもいませんでした。
鍾乳洞は迷路のようになっていて、行き止まりも存在していますが、ライトアップしていないで、実際に行ってみないと行き止まりかどうかわかりません。
帰り道に迷い、暗闇を進むと「ここは行き止まりですよ」という女性の声が聞こえました。
「ご親切にどうも」
その時は気づきませんでしたが、行き止まりに女性が潜んでいたのは不自然ですし、もし人がいたとしても、灯もつけずにいるのはオカシイ。
本当に存在する人間だったのでしょうか?
信じるか信じないかはあなた次第ですが実話なんです。
ぎゃー!!!!!