山形県・瀬見温泉「喜至楼」
2020年01月16日
瀬見温泉は弁慶伝説が語り継がれ、古くから新庄市の奥座敷として賑わっています。明治時代に創業の「喜至楼」は、現在まで多くのお客様を迎い入れてきました。心地よい癒しのひと時にご案内します。
瀬見温泉は、旅館が数件ある静かな温泉街です。丹前着て街をブラブラしたところで行くところもないような寂れた街中の一角に「旅館 喜至楼」はあります。
喜至楼は江戸安政年間に創業しました。
本館部分は明治元年、別館一部は大正年間の建築で山形県の宿泊施設としては最古の建造物と言われています。レトロではなく、正真正銘のネオモダンなのです。
本館のドアを開けると彫刻の女将に出迎えられました。明治時代に作られた大きな古時計は100年以上も時を刻んでいます。
2階から3階に客室があり、館内は迷路のように入り組んでいます。ところどころに彫刻が施され、格式高い旅館だったことが伺えます。
本館を予約していたものの「満室なので別館を用意しました」と言われ鍵を渡されました。
「本館に泊まりたかったのに、てやんでぇ、ちくしょう、バーロー」と思いましたが、用意されたのは広々として趣がある立派な客室です。
たちまち機嫌が直りました。
別館は洋風の建物に和風の客室という「和洋折衷」です。館内見取り図を見ると離れの存在が確認できましたが、何度トライしても辿り着くことができませんでした。
泉質はナトリウム、カルシウム、塩化物・硫酸塩泉のクリアなお湯で臭いもありません。
家族風呂2箇所、混浴の風呂(女性、男性の専用の時間有)や展望のいいオランダ風呂など浴室などバラエティに富んだ浴槽が用意されています。
おすすめは本館1階のローマ式千人風呂です。
古代ローマには公衆浴場(テルマエ)があったそうで、それをイメージした浴室が明治時代には斬新で「これナウい」とか言って喜ばれていたそうです。
平たい顔族の皆さん、分かりましたか?


脱衣所には何故か金太郎の木彫りが見守っています。他の脱衣所を確かめると花咲じじいが!
この流れなら女湯にもあるはず。しかしそこは禁断のゾーン。立ち入ることは許されません。心残りなのでフロントで聞くと「女湯はキューピーですよ」とのこと。
なんでいきなり路線変更する?











