北海道・千歳アウトレットモール レラ

2024年03月31日

2024年1月に「千歳アウトレットモール・レラ」が、新規テナントの募集を中止したと発表しました。オープン当時は「北海道唯一のアウトレットモール」と呼ばれ、多くの客で賑わいましたが、近年は「営業している廃墟」と揶揄される始末。風前の灯なレラを訪れました。

北海道初のアウトレットモール

「千歳アウトレットモール・レラ」は、2005年4月29日にオープンしました。って、俺と同じ誕生日なのか!まあいい。ウィキペディアによると「アメリカ合衆国の不動産投資顧問会社「ラサール・インベストメント・マネージメント・インク」がアジア不動産向けの投資ファンド「ラサール・アジア・リカバリーファンド」に組み入れて開発した」と書いています。

冒頭でも書いた通り、オープン当時は「北海道唯一のアウトレットモール」でした。道民の多くは「アウトレットって何?」という時代です。「タグが間違っていたり、少し汚れたB級品が安く帰るんだべさ」と、物珍しさから多くのお客さんが押し寄せました。

敷地面積が227,000 m²と広く、いくつもの商店群が整理されているので、ひとつの街のようなイメージです。つまりショッピングを楽しみながら、街を散歩するというアメリカ的な発想がコンセプトなんですね。ドッグランが整備されていたり、犬を連れて歩くのがOKなのも、その流れからでしょう。

三井アウトレットモールの出現が打撃に!

賑わいを見せていた「千歳アウトレットモール・レラ」から客足が遠のいたのは、二つの理由が考えられます。一つはショッピングタウンのスタイルを採用したこと。千歳は降雪量が少ないと言っても雪は降ります。そんな日に買い物に行きますか?やっぱ屋根があった方がいいよね。

さらに2010(平成22)年に「三井アウトレットパーク 札幌北広島」が開業しました。札幌に近く、全天候型。しかも出店は「千歳アウトレットモール・レラ」と変わらず。第2期拡張オープンで、三井アウトレットパークの出店はさらに増えています。これまで「千歳アウトレットモール・レラ」を利用していたお客さんは札幌圏の人たちなので、生活圏に便利なアウトレットモールができたら、わざわざ千歳まで行きません。この時点で未来は見えていました。

起死回生を狙ってイベントを開催

それでもイベントを開催したり、人気ラーメン店を集めて「千歳ラーメン博覧会」を常設するなど努力を続けました。

このころに子育てしていた人は、数々の思い出があるでしょう。私も家族と一緒に訪れた思い出が一杯です。娘がファッションショーに出たり、アトラクションを楽しんだことを昨日のように思い出します。

努力むなしくシャッター街化が進む

「まるでシャッター街」と言われている通り、2024年3月30日に訪れたレラは、週末とは思えないほど閑散としていました。営業しているテナントは最盛期の10分の1程で、閉店した店舗に掲げられた「Coming Soon」の文字が涙を誘います。

水木一郎さんが熱唱

人気もまばらな「レラドーム」ですが、2012年4月28日に水木一郎さんのアニソンショーが開催されたときは超満員でした。いろいろな曲を披露してくれましたが、ルパン三世の「愛のテーマ」を声量たっぷりに歌ってくれたのを耳にしたときは、感動で涙が流れました。

水木一郎さんは、秋田のローカルヒーロー「超神ネイガー」のテーマソングも歌っています。アニソンショーでは娘に超神ネイガーのフィギアを持たせて、水木さんにアピールしました。秋田の超神ネイガーショーで貰った「水木一郎さんと超神ネイガーのサイン」は家宝です。

終わりに向かって時は進む

最後に「千歳アウトレットモール・レラ」を訪れたのは、いつだろう?数々の思い出が蘇り、寂しい気持ちになりながらも、やはり「ここで自分のものを買ったことはない」という現実に、「魅力がないのなら閉鎖も仕方ない」と思いました。

ありがとう、「千歳アウトレットモール・レラ」

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう