北海道・石狩市浜益地区床丹

2020年02月16日

石狩市浜益地区の国道231号線のはずれに「床丹」という集落があります。5世帯ほどの住民はすべて後期高齢者。いつ消滅しても不思議ではない限界集落でありながら、営みを感じる不思議なスポットです。

床丹の集落は、浜益区(旧浜益村)北部の国道から少し離れた場所にある集落です。漁場としてかつては200人もの人が生活していたと言われています。現在の人口は数人程度。すべてが75歳以上の後期高齢者です。

集落の真ん中には「床丹川」が流れており、上流はイワナ、海に面した下流にはサケが遡上するなど、自然と人間の暮らしが調和した希少な環境です。

かつて氾濫防止のために護岸工事の話が持ち上がりましたが、「100年に1度訪れる程度の災害のための工事はいらない。ここはいずれ無人になる」と住民が反対し、中止になったいきさつがあります。昔ながらの石積みの河川と古びた家屋に、タイムスリップしたような感覚に陥ります。

写真を撮影していると「集落以外の人は珍しい」と、90代の女性からサケをもらいました。高齢者も立派な労働力なようです。都会に住む息子さんから「一緒に住まないか」と言われているそうですが、住み慣れた床丹がいいそうです。

床丹は無理に行く場所でもありませんし観光資源もありません。

誰でも彼でも行ってほしくはないですが、いずれ消えてしまうことが確実のはかなさを理解できる人には訪れてほしいですね。

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